Takumon Blog

ファイル名を指定して実行(windows + r)をランチャーとして使う

2018/11/18
Windows
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なにこれ

便利なランチャーは色々ありますが、Windows PCだと僕はファイル名を指定して実行(windows + r)をランチャー代わりにしています。 この方法は、どんなWindows PCでもすぐに使えるというのが最大の利点です。 PCリプレースしたときや、ネットにつながらない環境でアプリをインストールできない場合でも適用できます。 ただこのやり方、会社の同僚などで使ってる人に遭遇したことはありません。マイナーなんですかねemoji-cry つい最近Surface Pro 6を買ったついでに、今回はwindows + rランチャーの設定方法・使い方を紹介します。

余談

Surface Pro 6買いました。

Surface Pro 6 その1 Surface Pro 6 その2

4年前くらいのMBA(リンゴが光る世代のやつ)を今は使っていて、ちょうどMBAの新型が発表されたし購入を迷っていたんですが、会社のリモートワーク用端末としてはWindowsが良さそうだし、IEとEdgeの検証環境ほしいってことでSurface Pro 6を買いました。基本リモート接続で使うので最低スペックのやつです。 一週間使ってみたところ、サブPCとしてはとてもいい感じです!

メリット

  • 軽い(784g 自分のMBA(1350g)に比べるとかなり軽い)
  • 電源コードがマグセーフ形式で脱着が容易
  • 顔認証ログインができるのでログインが簡単
  • タブレットとしても使用可能(家で漫画やYouTube見るのに最適)

デメリット

  • 別売りキーボードは2万円とお高め(東プレのREALFORCE並み)
  • ベゼルが大きい(最近のPCならもうちょっとベゼルレスにしてほしい
  • Cortanaが邪魔

Cortanaを消す

購入して真っ先にCortanaを消しました。 ただ設定とかでは消せなくてレジストリをいじる必要がありました。

以下本題です。

windows + rランチャーの仕組み・初期設定

パスの通ったランチャー専用のフォルダをつくって、 そこにフォルダショートカット、アプリショートカット、バッチを配置します。 そうするとwindows + rで呼び出せるという仕組みです。

まずはランチャー専用のフォルダを作成します。自分はC:\shrotcutとしました。

ランチャー専用フォルダ作成

次に「システムのプロパティ」 > 環境変数 > ユーザー環境変数 > Path を選択して編集で
ランチャー専用フォルダのパスを追加します。

ランチャー専用フォルダ作成

これで設定は完了です。あとはどんどんショートカットをランチャー専用フォルダに追加していきましょう。 ショートカットのファイル名がそのままコマンド名になるのでファイル名は自分の好きなようにしてください(例えばよく使うコマンドはファイル名を短くするなど)。

windows + rランチャーの使いどころ

フォルダ・ファイルを開く

試しに「ランチャー専用フォルダ」自身のショートカットを配置してみましょう。ショートカット名はshortcutにします。

ランチャー専用フォルダ作成

windows + rshortcutと入力 → Enterキー でショートカット専用フォルダが開けば設定成功です。

この要領でショートカットやバッチを追加していくと、いろんなことがwindows + rで実行できるようになります。

アプリを起動する

exeファイルへのショートカットを作成すればアプリを起動できます。 例えばサクラエディタの場合、exeファイルを右クリック → ショートカットの作成 を選択し、 サクラエディタのショートカット作成1

ランチャー専用フォルダに配置します。ここの例ではショートカット名をsakuraにしています。 サクラエディタのショートカット作成2

windows + rsakuraと入力 → Enterキー でサクラエディタが開けば設定成功です。 ちょっとしたメモの時に、素早くサクラエディタが開けるようになります。

なおWindows10なら「スタートメニュー」→「すべてのアプリ」からアプリを選択し、アプリアイコンをドラッグ&ドロップでショートカットを簡単に作成できます。

アプリを引数付きで起動する

例えばVisual Studio Codeで特定のフォルダを開きたい場合は、ショートカットにアプリ引数を指定します。 アプリのパスの後にスペース区切りで指定できます。具体的には下記のような感じです。

"C:\Users\xxx\AppData\Local\Programs\Microsoft vS code\Code.exe" C:\Users\xxx\workspace\memo

Chromeで特定のサイトを開きたいときも同様です。

"C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" https://soundcloud.com

作成したショートカットをランチャー専用フォルダに格納すればVSCodeやChromeなどがwindows + rで呼び出せるようになります。

コントロールパネルの設定を起動する

コントロールパネルを開いてドラック&ドロップでショートカットが作れます。 作成したショートカットを好きな名前にリネームしてランチャー専用フォルダに格納すればサウンド設定などがwindows + rで呼び出せるようになります。

コントロールパネルのショートカット設定

デフォルトで用意されているコマンドを使う

デフォルトでいくつかコマンドが用意されています。 使いそうなものだけ下記に列挙します。
※電卓、メモ帳、ペイントあたりは列挙していません。

ファイル系

  • \
    • Cドライブを開きます。
  • .
    • ログインユーザのフォルダを開きます。
  • shell:desktop
    • デスクトップを開きます。
  • shell:recent
    • 最近使ったファイル一覧を開きます。

オフィス系

  • excel
    • Excelを起動します。
  • winword
    • Wordを起動します。wordではなく winを頭に付けます。
  • explore
    • Internet Explorerを起動します。
  • powerpnt
    • PowerPointを開きます。なぜか後半略語です。

その他

  • cmd
    • コマンドプロンプトを起動します。
  • control
    • コントロールパネルを開きます。
  • mstsc
    • リモートデスクトップ接続を開きます。これは使用頻度高です。
  • winver
    • Windowsのバージョン情報を開きます。
  • desk.cpl
    • 画面のプロパティを開きます。
  • sysdm.cpl
    • システムのプロパティを開きます。
  • msconfig
    • システム構成を開きます。
  • netstat
    • ネットワークのアクティブな接続をコマンドプロンプトで確認します。
  • regedit
    • レジストリエディタを開きます。

ms-settingsでシステム設定などを起動する

Windowsの設定はms-settings:URLコマンドで開けます。 例えば下記のようなバッチファイルを作成してランチャー専用フォルダに配置します。ここではファイル名をblue.batとします。

blue.bat
start ms-settings:bluetooth

これでwindows + rblueと入力 → Enterキー でブルートゥース設定が開けます。

ブルートゥース設定画面

ms-settingsコマンド一覧

ms-setttings:URLはsystemsettings.dllに定義されています。Stringsコマンドで確認できます。

strings C:\Windows\ImmersiveControlPanel\systemsettings.dll | Find /I "ms-settings:"

Stringsはファイルから表示可能な文字だけ出力するコマンドです。Linux環境ではインストールされています。 マイクロソフトがWindows向けのStringコマンドを配布しています。以下のサイトからインストール可能です。

https://technet.microsoft.com/ja-jp/sysinternals/strings.aspx

主要なものを下記に列挙します。

ms-settings:URI 設定の場所
ms-settings:about システム・バージョン情報
ms-settings:activation 更新とセキュリティ・ライセンス認証
ms-settings:appsfeatures アプリ・アプリと機能
ms-settings:appsforwebsites アプリ・Web サイト用のアプリ
ms-settings:backup 更新とセキュリティ・バックアップ
ms-settings:batterysaver システム・バッテリー
ms-settings:batterysaver-settings システム・バッテリー
ms-settings:batterysaver-usagedetails システム・バッテリー・アプリによるバッテリーの使用
ms-settings:bluetooth デバイス・Bluetoothとその他のデバイス
ms-settings:colors 個人用設定・色
ms-settings:connecteddevices デバイス・Bluetoothとその他のデバイス
ms-settings:crossdevice システム・共有エクスペリエンス
ms-settings:datausage ネットワークとインターネット・データ使用状況
ms-settings:dateandtime 時刻と言語・日付と時刻
ms-settings:defaultapps アプリ・既定のアプリ
ms-settings:developers 更新とセキュリティ・開発者向け
ms-settings:deviceencryption システム・バージョン情報(デバイスの暗号化)
ms-settings:devices-touchpad デバイス・タッチパッド
ms-settings:display システム・ディスプレイ
ms-settings:easeofaccess-closedcaptioning 簡単操作・字幕
ms-settings:easeofaccess-highcontrast 簡単操作・ハイコントラスト
ms-settings:easeofaccess-keyboard 簡単操作・キーボード
ms-settings:easeofaccess-magnifier 簡単操作・拡大鏡
ms-settings:easeofaccess-mouse 簡単操作・マウス
ms-settings:easeofaccess-narrator 簡単操作・ナレーター
ms-settings:easeofaccess-otheroptions 簡単操作・その他のオプション
ms-settings:emailandaccounts アカウント・メール&アプリのアカウント
ms-settings:findmydevice 更新とセキュリティ・デバイスの検索
ms-settings:gaming-broadcasting ゲーム・ブロードキャスト
ms-settings:gaming-gamebar ゲーム・ゲーム バー
ms-settings:gaming-gamedvr ゲーム・ゲーム DVR
ms-settings:gaming-gamemode ゲーム・ゲーム モード
ms-settings:lockscreen 個人用設定・ロック画面
ms-settings:maps アプリ・オフライン マップ
ms-settings:maps-downloadmaps アプリ・オフライン マップ・地図のダウンロード
ms-settings:mousetouchpad デバイス・マウス
ms-settings:multitasking システム・マルチタスク
ms-settings:network ネットワークとインターネット(・状態)
ms-settings:network-airplanemode ネットワークとインターネット・機内モード
ms-settings:network-cellular ネットワークとインターネット・携帯ネットワーク
ms-settings:network-dialup ネットワークとインターネット・ダイヤルアップ
ms-settings:network-directaccess ネットワークとインターネット・DirectAccess
ms-settings:network-ethernet ネットワークとインターネット・イーサネット
ms-settings:network-mobilehotspot ネットワークとインターネット・モバイル ホットスポット
ms-settings:network-proxy ネットワークとインターネット・プロキシ
ms-settings:network-status ネットワークとインターネット・状態
ms-settings:network-vpn ネットワークとインターネット・VPN
ms-settings:network-wifi ネットワークとインターネット・Wi-Fi
ms-settings:network-wifisettings ネットワークとインターネット・Wi-Fi・既知のネットワークの管理
ms-settings:notifications システム・通知とアクション
ms-settings:optionalfeatures アプリ・アプリと機能・オプション機能の管理
ms-settings:otherusers アカウント・家族とその他のユーザー
ms-settings:pen デバイス・ペンと Windows Ink
ms-settings:personalization 個人設定(・背景)
ms-settings:personalization-background 個人用設定・背景
ms-settings:personalization-colors 個人用設定・色
ms-settings:personalization-start 個人用設定・スタート
ms-settings:powersleep システム・電源とスリープ
ms-settings:printers デバイス・プリンターとスキャナー
ms-settings:privacy プライバシー(・全般)
ms-settings:privacy-accountinfo プライバシー・アカウント情報
ms-settings:privacy-appdiagnostics プライバシー・アプリの診断
ms-settings:privacy-backgroundapps プライバシー・バックグラウンド アプリ
ms-settings:privacy-calendar プライバシー・カレンダー
ms-settings:privacy-callhistory プライバシー・通話履歴
ms-settings:privacy-contacts プライバシー・連絡先
ms-settings:privacy-customdevices プライバシー・他のデバイス
ms-settings:privacy-email プライバシー・メール
ms-settings:privacy-feedback プライバシー・フィードバックと診断
ms-settings:privacy-general プライバシー・全般
ms-settings:privacy-location プライバシー・位置情報
ms-settings:privacy-messaging プライバシー・メッセージング
ms-settings:privacy-microphone プライバシー・マイク
ms-settings:privacy-notifications プライバシー・通知
ms-settings:privacy-radios プライバシー・無線
ms-settings:privacy-speechtyping プライバシー・音声認識、手書き入力、入力の設定
ms-settings:privacy-tasks プライバシー・タスク
ms-settings:privacy-webcam プライバシー・カメラ
ms-settings:project システム・このPCへのプロジェクション
ms-settings:proximity ネットワークとインターネット・機内モード
ms-settings:recovery 更新とセキュリティ・回復
ms-settings:regionlanguage 時刻と言語・地域と言語
ms-settings:regionlanguage-chsime-pinyin 時刻と言語・地域と言語
ms-settings:regionlanguage-chsime-wubi 時刻と言語・地域と言語
ms-settings:screenrotation システム・ディスプレイ
ms-settings:signinoptions アカウント・サインイン オプション
ms-settings:signinoptions-launchfaceenrollment アカウント・サインイン オプション・Windows Hello セットアップ(顔認証)
ms-settings:signinoptions-launchfingerprintenrollment アカウント・サインイン オプション・Windows Hello セットアップ(指紋認証)
ms-settings:speech 時刻と言語・音声認識
ms-settings:storagepolicies システム・ストレージ(ストレージセンサー)・空き領域を増やす方法を変更する
ms-settings:storagesense システム・ストレージ
ms-settings:sync アカウント・同期
ms-settings:tabletmode システム・タブレット モード
ms-settings:taskbar 個人用設定・タスク バー
ms-settings:themes 個人用設定・テーマ
ms-settings:troubleshoot 更新とセキュリティ・トラブルシューティング
ms-settings:typing デバイス・入力
ms-settings:usb デバイス・USB
ms-settings:windowsdefender 更新とセキュリティ・Windows Defender
ms-settings:windowsinsider 更新とセキュリティ・Windows Insider Program
ms-settings:windowsupdate 更新とセキュリティ・Windows Update
ms-settings:windowsupdate-action 更新とセキュリティ・Windows Update・更新プログラムのチェック
ms-settings:windowsupdate-history 更新とセキュリティ・Windows Update・更新の履歴
ms-settings:windowsupdate-options 更新とセキュリティ・Windows Update・詳細オプション
ms-settings:windowsupdate-restartoptions 更新とセキュリティ・Windows Update・再起動のオプション
ms-settings:workplace アカウント・職場または学校にアクセスする
ms-settings:yourinfo アカウント・ユーザーの情報

その他(シャットダウンなど)

バッチファイルやパワーシェルファイルをランチャー専用フォルダに配置すれなんでもできます。 例えばshutdownコマンドでシャットダウンや再起動ができます。下記のようなバッチを作ってランチャー専用フォルダに配置しましょう。

sd.bat
shutdown -s -t 0
restart.bat
shutdown -r -t 0

これでwindows + rsbと入力 → Enterキー でPCが即シャットダウンできます。 気軽にシャットダウンできる反面、誤爆も増えます。間違ってシャットダウンしてしまって、いままで作業していたエクセルがパー...のようになりかねないので、会社のPCでは設定していません。

管理者権限で実行

管理者権限で実行したい場合、
windows + r → コマンド入力 → Enter の代わりに
windows + r → コマンド入力 → ctrl + shift + Enter で実行できます。
コマンドプロンプト実行などで使う機会があるかと。

自分の設定

Surface Pro 6では下記のように設定しました。

フォルダショートカット系

  • shortcut
    • ランチャー専用フォルダを開きます。
  • w
    • 作業フォルダを開きます。

アプリ起動系

  • chrome
    • クロームを開きます。
  • sakura
    • サクラエディタを開きます。

アプリ起動系(起動引数付き)

  • soundcloud
    • サウンドクラウドをクロームで開きます。
  • blog
    • ブログをVSCodeで開きます。
  • memo
    • メモ用フォルダをVSCodeで開きます。

ms-settings系

  • blue
    • ブルートゥース設定を開きます。
  • display
    • ディスプレイ設定を開きます。
  • proxy
    • プロキシ設定を開きます。
  • soundsetting
    • サウンド設定を開きます。
  • wifi
    • WiFi設定を開きます。
  • wuapp
    • Windows update画面を開きます。ms-settings:windowsupdateをバッチでたたいています。
  • wuappaction
    • Windows updateで更新ファイルがないかチェックします。ms-settings:windowsupdate-actionをバッチでたたいています。

バッチ系

  • sd
    • シャットダウンします。
  • restart
    • 再起動します。

まとめ

今回はwindows + rをランチャーとして使う方法を紹介しました。 Windows10からはms-settinsも加わって用途が拡大されているので、ますます便利になりました。 バッチファイル起動もできるので、ちょっと込み入ったことをするならPowerShellでスクリプトを書けばなんでもできそうですね🍅

参考

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